最初の方は難しいですが、図版が沢山あるので、西洋服装史を学ぶのにお薦めです。このシリーズは、学生向けです。
商品一覧
002フランソワ・ブーシェ『西洋服装史』
日本語観衆の石山彰先生は、西洋服装史の先駆者です。それこそ、素晴らしいコレクターでした。戦争の生き残りという気持ちを強く持たれていました。
003「現代衣裳の源流展」図録
1975年に開催されたこの展覧会が、日本における衣装展の先駆けです。ダイアナ・ヴィリーランドが手掛けたメトロポリタン美術館の同展を観た三宅一生氏が、ワコールの創業者である故塚本幸一にその意義を伝え、展覧会が実現し、それが京都服飾文化研究財団設立に繋がりました。
004「モードのジャポニスム」展図録
私が関わった唯一のKCIの大きな展覧会です。1994年から1996年に掛けて、京都、パリ、東京であ記載され、その後も海外を巡回しました。私の原点とも言える展覧会です。衣装展が単に衣装展に終わらないことを示した意義深い展覧会だったと思います。
005『ポパイ』別冊『オリーブ』1985年
あの『オリーブ』がここから始まります。当時の『ポパイ』編集長、編集者はそうそうたるメンバーです。『オリーブ』を飾って行くブランドにも、再び脚光が当たってほしいのですが…。
006『スタイリング』1986年12月号
20代前半のある日、友人に頼まれて、初めて客を持つSHIMA渋谷店の美容師さんのところに行ったら、この雑誌を渡されました。その中に、田中宏という人のファッション評があり、衝撃を受けました。その後、30年に渡って、師と仰ぐことになる田中先生が同誌に書かれるのは、この号からです。
007コムデギャルソン『Six』
いらないという方に頂きました。宝物の一つです。当時のファッション業界の、デザイナーズブランドの勢いを感じることができます。
008yohji yamamoto 1984年秋冬カタログ
こちらは、ついこの間、手に入れました。ひそかに、悲しい売られ方をした田中宏先生のコレクションの一つではないかと、勝手に想像しています。当時は、どのデザイナーズブランドも、立派なカタログを作って配っていました。
009文化服装学院出版部『装苑』1947年6月号
『装苑』は、1936年に創刊された日本で歴史の長いファッション雑誌です。戦中は、名前と役割を変えることで発刊され続けました。ちなみに、その間に、文化服装学院は、軍服工場になり、また教員と学生で寄付を募り、軍用機を供出しています。しかし、戦後は1946年に学院とともに復活。この頃は、まだ紙も悪く、ペラペラですが、女性に夢を与えていたことでしょう。
010ルーヴル百貨店 1873年夏のファッションカタログ
文化学園の図書館だよりに、新収集の資料について解説を書いてほしいと依頼され、見つけたのがルーヴル百貨店のカタログでした。1855年創業の世界で2番目の百貨店です。これなら博士論文が書けると、介護の傍ら、何年かパリに少しずつ通っている時に、偶然、エレガントな古書店の店頭で見つけ、運命を感じました。このカタログには、イラスト、素材、値段、注文の仕方などが載っています。
011ヨーガン・レール『ババグーリ』2005年
雑誌で、ヨーガンさんがインドで見つけてきた石を指輪にしたという記事を読み、当時は清澄白河まで自転車ですぐのところに住んでいた私は、早速本社ビルの下にあるお店へ。すると、ご本人が愛犬と一緒に店内にいらっしゃいました。安くはないので見に行くだけのつもりでしたが、ついつい、ご本人に指輪を選んでいただいた上に、この本にサインもしていただきました。指輪は少し緩くて、ある時、落として割れてしまいましたが、ペンダントとして愛用しています。