パリ市立衣装美術館「マルジェラ展」

ガリエラ宮のパリ市立衣装美術館のマルジェラ展。これは、引退してしまったマルジェラが関わったと聞いています。工事現場や、場末の街角のような展示空間は、衣装展によくみられるエレガントな空間とは異なり、彼の社会に対するスタンスを感じます。このような普通では着られないような、美しいのかどうかわからないような服の展覧会を多くの普通の人々が熱心に観ているのも、パリだなあと感じます。ファッションを文化として理解することのできる人たちのいるところなのですね。

心に残ったのは、最後のマルジェラのメッセージ。20年もこんなに頑張って来たんだから、もうできないよ、いいだろう・・・。その後にマルジェラに関するドキュメンタリーを観ることになるわけですが、彼がそれほどまでに疲弊していたのかとショックを受けました。20180403

2020年05月06日